募集要項
【要綱】 | 【条件】 |
募集職種 | 非常勤医師(アルバイト) |
経験 | 不問(訪問診療未経験可) |
業務内容 | 訪問診療(1日8件程度) |
勤務地 |
神奈川県横浜市保土ヶ谷区帷子町1-44 神奈川県横浜市港南区港南台3-3-1 |
求める人材 | ・患者様に丁寧で温かい対応ができる先生 ・コメディカルと良好なコミュニケーションが取れる先生 |
勤務体系 | 週1日勤務~(火曜、水曜、日曜) *月4回の勤務になります |
勤務時間 | 9:00~18:00(休憩1時間) |
給与(日給) | 日給100,000~130,000円(交通費・時間外手当別、初年度は10万より開始、患者様やケアマネ様の評判を元に年1回昇給検討) 交通費:実費 時間外手当:時給10,000円 |
保険 | 法定通り(週20時間で雇用保険、30時間で社会保険) |
昇給・賞与 | 昇給:年1回検討 (勤務態度・患者さんへの対応などで評価) |
試用期間 | 有(3か月) 3か月後に双方合意が得られれば本採用 (試用期間中も待遇は上記と変わりません) |
当院の訪問診療の業務内容
当院で勤務する先生方の1日の流れを紹介します。
9:00~ | 始業 |
9:15~ | 往診に出発 |
患者さん宅に訪問(2-4件程度) | |
~12:00 | 帰院 |
12:00~13:00 | 昼休み |
13:15~ | 患者さん宅に訪問(4-6件程度) |
~17:45 | 帰院 |
17:45~17:55 | ミーティング |
~18:00 | 終業 |
9:00には業務開始できるように出勤をお願いします。
午前は9:15頃に出発します。事務員が車をクリニック前に用意しますので、医師・看護師・事務員の3名1チームで訪問診療に出発します。
午前は約3時間ほどで、2~4件ほど回っていただきます。
12:00前にクリニックに戻り、13:00まではお昼休みになります。
午後も同様に13:15くらいになりましたら訪問診療に出発します。午後は約5時間で4~6件ほど回っていただきます。
17:45になったらミーティングをします。職員皆が共有しておいた方がいい患者様の状態について報告しあい、18時に終業となります。
1件の訪問診療に要する時間は患者様によって様々ではありますが、おおむね15~20分程度です。
まずは看護師が血圧、脈拍、体温などのバイタル測定をし、その後の先生が診察をします。
必要に応じて血液検査、尿道カテーテル交換などの検査・処置を看護師に指示していただきます。
訪問診療未経験ですが大丈夫ですか?
近年、訪問診療に関心を持つ先生が増えてきました。
しかし、
「興味はあるけど専門領域の診療以外は自信がない・・・」
「臨床からしばらく離れているので・・・」
と訪問診療の世界に足を踏み入れる事に抵抗を持ってしまう先生も少なくありません。
しかし、ご心配はございません。
当院の今までの実績だけでも、
・長年研究職をされており、臨床経験がほとんどなかった先生
・大学院での研究が主で、臨床にほとんど携わってこなかった先生
・長年、自身の専門領域の診療だけを行ってきた先生
などといった先生が当院で訪問診療を始められましたが、3~6か月もたつと患者様からも信頼される立派な訪問診療医になっていかれます。
訪問診療の適応となる患者様は認知症や身体疾患などにより自力では通院困難が方がほとんどですので、訪問診療医は内科的診療を中心に幅広く患者様の心身を診る事が求められるのは事実です。
しかし訪問診療で求められるのは、あくまでも初期対応・初期評価であり、診察の結果で専門医の診察が必要となれば、ケアマネ様・ご家族様と相談して病院を受診いただいたり、当院や連携医療機関に専門医がいる場合はその先生にも往診に入っていただいたりします。
そのため、先生一人ですべての領域を専門的に診断・治療しなければいけないわけではありません。
診察の結果、「これは自分自身で診断・治療ができそうだ」と先生が判断されればそのまま診療を進めていただければよいですし、「他の医師・専門医の意見が欲しい」と判断されれば上記の中から適切な方法ととっていきます。
在宅医療における初期対応でもなるべく多くの事ができるよう、
・当院で撮影したレントゲンを、連携している放射線読影サービスに読影依頼
・患者さんの皮膚トラブルに対して、スマートフォンで写真を撮影し、連携している皮膚科読影サービスに評価依頼
・患者さんの眼科トラブルに対して、スマートフォンアプリで写真撮影し、連携している眼科医に前眼部評価依頼
など、先生ができるだけ自信をもって診療できるような専門医へのコンサルテーションサービスを整えています。
また当院には、
- 循環器科
- 消化器科
- 膠原病内科
- 神経内科
- 心療内科・精神科
- 外科
など様々な専門の医師が在籍しています。帰院後に口頭あるいは文書で当院在籍医に相談をしたり、場合によっては専門の医師に往診にいってもらい評価いただく事も可能です。
更に当院は機能強化型在宅支援診療所(病床あり)として、横浜市内の8つの医療機関で連携・協力体制をとっております。
入院や検査入院が必要な際は、速やかに連携病院への相談が可能です。当院理事長が定期的に連携病院で外来診療をしているため、連携病院との関係性も良好で柔軟に入院対応を相談する事が可能です。また理事長に依頼することで入院中の当院患者様の様子も定期的に知る事ができます。
また連携クリニックも、
- 整形外科
- 麻酔科
- 循環器内科・小児科
なといった専門科を標榜しており、適宜相談をする事が出来ます。
どのようなスキルが必要ですか?
訪問診療を行うにあたって、特殊なスキルは必要ありません。
もちろん一般的な医師としての能力は必要ですが、医師免許を取得し、初期研修医を修了している先生方であればその能力は十分あると判断しております。
臨床経験が少ない先生でも、訪問診療をやってみたいというご興味さえあれば問題ございません。
当院では、訪問診療医として一番必要なスキルは
患者さんが先生に相談しやすい雰囲気を作れるスキル
だと考えています。
訪問診療は通院困難な患者様を対象にしています。患者様は自由に外に出歩けないため、あちこちの病院・クリニックに行くことができず、色々な悩みを抱えてます。しかし多くの患者様は先生に対して「先生は偉い方だからこんな相談なんてしたら申し訳ない」「忙しい先生に専門外の事を相談したら失礼だ」と考えてしまっています。
そんな患者様の考えを少しずつ溶かし、小さな事でも相談していただけるようになると、「何か困った事があっても先生に相談できるから安心」と患者様は安心して在宅で暮らせるようになります。
在宅で患者様を診療していると、
「先生、最近肩が痛いんだけど」
「湿疹ができてしまって診てくれないか」
「(ご家族から)本人が最近精神的に不安定なので何かお薬はありませんか」
などなど、一般内科の範囲外の様々な相談をいただく事はあります。
これらすべてを先生が治療する必要はありません。
もちろん、先生が対応できそうな事は対応いただきたいですが、そうでなければ
- 連携している読影サービスなどを使って評価したり
- 当院に在籍する専門の医師に相談したり
- 当院と連携しているクリニック・病院に精査をお願いしたり
- 紹介状を発行し、ケアマネさんと相談して専門の外来に連れて行ってもらったり
といった「治療を受けるための誘導」を先生がしてくださればいいのです。
子育て中・家庭の事情で早上がりはできますか?
当院は原則としては、9:00-18:00の勤務をお願いしています。
先生方も皆さま事情があるのは重々承知しておりますが、訪問診療の特性上、医師・看護師・事務員の3名で車に乗って往診に向かうため途中で一人だけ仕事を終了することが難しく、定時の勤務をお願いいたします。
先生方に時間に追われない診察をして頂けるような体制作りに注力しています
一般的に医師は忙しい仕事です。もちろん、責任あるお仕事ですから「忙しいのは当然だ」と考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし、先生方が日々多忙すぎる事は、医療の質の低下につながると当院では考えています。
医師だって人間ですから、忙しくて気持ちに余裕がなければ、患者さんに冷たい態度をとってしまったり、機械的な診察になってしまうものです。
訪問診療で大切な事は、ただ医療を施すだけではありません。患者さんが自宅で安心して過ごしていけるような「暖かさ」「人とのつながり」を感じてもらう事も大切です。
そしてこれは気持ちに余裕が持てない医療者には絶対に行えません。
そのため、当院では先生にゆとりをもった生活をしてもらう事を意識しています。
それはただ「楽な仕事をしてもらう」という意味ではありません。1人1人の患者さんに十分な診察時間が持てるようなスケジュール調整を徹底し、過労・オーバーワークにならないよう人員を十分にそろえ、その上で先生方には一生懸命診療をしていただきます。
具体的に当院では、先生にゆとりを持った診療をして頂くため、次のような工夫をしています。
Ⅰ.担当患者数の調整
先生方が訪問診療で温かい医療を届けるために、1日で診る事ができる最大人数は多くても1日10~11人程度だと私たちは考えています(居宅患者さんの場合)。
更に業務中は定期訪問の患者さんの診療以外にも、臨時往診も入る可能性があります。
そのような中でもゆとりを持って医療行為を行えるよう、当院では先生毎の最大診察可能数を概算し、原則として80%を超えないよう常に患者さんの割り振りをコントロールしています。
24時間体制を取っている以上、絶対に毎日定時で終わるとは確約できませんが、現状はほぼオーバーな仕事になる日はありません。
Ⅱ.看護師・医療事務による診療サポート
当院の訪問診療では原則として、看護師、医療事務が同行し、3名1チームで訪問診療を行っています。
血圧測定や血液検査などの基本的な手技は看護師にサポート頂き、運転や事務業務はできるだけ医療事務にサポートしてもらってください。
その分、先生方には診療に集中していただきたいと考えております。
Ⅲ.様々な診療科との連携
当院では様々な診療科の先生に在籍頂く事を意識しております。専門外の疾患に遭遇した時でも、できるだけスムーズに対応できるようにするためです。
現在、
・一般内科
・心療内科・精神科
・外科
・膠原病内科
・神経内科
・消化器内科
などの先生に在籍頂いております。
機能強化型在宅支援診療所(病床あり)として、保土ヶ谷区を中心とした7つのクリニックおよび1つの総合病院と連携グループを形成しており、毎月定期的にカンファランスを行っております。そのため、連携医院のDrへの相談もしやすい状況です。
また、
・在宅で撮影したレントゲン画像を放射線科医が読影するサービス
・在宅患者さんの皮膚写真を撮影し、皮膚科医に相談できるサービス
・近隣訪問眼科と連携し、患者さんの眼科往診を行える体制
なども準備しております。
採用までの流れ
当院の求人ご応募いただける際は、下記求人フォームから連絡下さい。折り返し採用担当者から連絡をさせていただきます。
下記の流れにて選考を行っていきます。
Ⅰ.一次選考:書類審査
まずは当院に履歴書をお送り下さい
Ⅱ.二次選考:面接
二次選考を通過しましたら、次は理事長・院長・看護部長・事務長と三者での面談を行います。所要時間は15~30分程度です。
私達も先生に色々な質問させていただきますが、先生にも当院の雰囲気や考え方がご自身のスタンスとあうかどうかジャッジ頂きたいと考えております。またクリニック業務について疑問に感じている事は遠慮なくご質問下さい。
Ⅲ.トライアル勤務
本採用となる前に、可能であればトライアル勤務を1回お願いしております。
これは試験ではなく、このトライアル勤務で先生を評価するわけではありません。
実際に当院の訪問診療を半日~1日体験いただき、先生方に「自分が働ける職場か」「クリニックの雰囲気や医療方針が合っているか」などを評価いただきたいのです。
トライアル勤務は必須ではありませんが、可能であれば当院と先生のミスマッチを防ぐためお願いできればありがたく考えております。
トライアル勤務も給与は本採用と同じようにお支払い致します(8時間勤務で1日10万円)。
最後に
当院の訪問診療業務に興味を持っていただき、また最後までお読みいただきありがとうございます。
訪問診療は決して楽な仕事ではありません。
特に緊急の往診の依頼が入ったりすると、「どの往診チームが一番早くいけるか」「どのくらいで到着するか」など、クリニック全体がバタバタと忙しくなります。
しかし、
「訪問診療があるから安心して自宅で暮らせる」
「つらい時にすぐに来てくれて心強かった」
と患者さんからとても感謝して頂ける、やりがいのある仕事でもあります。
ぜひ一緒に、通院困難な方々が安心して自宅で暮らせるよう、地域医療を支えていきませんか?患者さん想いな先生方と一緒に働ける事を楽しみにしております。
医療法人社団 横浜保土ケ谷クリニック 理事長 坂本将俊
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*見学も随時受け付けております(交通費支給・宿泊ホテル当院で準備します)。少しでも興味がありましたらお気軽に連絡下さい。