当院では、外来通院できない方に対して訪問診療を行っております。
「足腰が弱ってしまって外来に通院できない」
「呼吸苦や痛みなどで自由に動けない」
「精神的不調で外に出ることができない」
このような理由で十分な医療を受けられていない方は、訪問診療の適応になる可能性があります。
Ⅰ.訪問診療の対象となる方は?
訪問診療は誰でも受けられるわけではありません。
訪問診療の適応になるのは、「疾患が原因で通院が困難と判断される方」です。つまり心身ともに大きな問題がなく、外来に問題なく通えるような方は訪問診療の適応にはなりません。
身体の病気やこころの病気が原因で十分に外出ができなかったり、歩いて病院に通院するリスクが高いと医療的に判断される方は訪問診療を受けることができます。
例えば、
- 認知症で一人では病院にたどり着けない方
- 加齢や整形外科的疾患によって足腰が弱ってしまい、満足に歩けない方
- 心臓疾患・肺疾患・肝疾患・腎疾患などによって身体的不調があり、通院が困難な方
- うつ病・不安障害などが原因で外出が十分にできない方
などが訪問診療の適応になります。
通常の医療は、患者さんが病院に出向く事で医療を受けますが、訪問診療では医療者が患者さんのお宅にお伺いし、医療を提供します。
近年、医療機器技術の進歩によって在宅でも、外来とほぼ同等の医療を受ける事ができるようになっています。通院による治療を受ける事が困難な方は、当院の医師・看護師がご自宅までお伺いし、適切な診察・治療を提供させていただきます。
Ⅱ.訪問診療でできること
患者様のご自宅にて、
- 医師による診察
- 血液検査
- 点滴や注射処置
などが可能です。
また当院では、
- 携帯型レントゲン装置
- 携帯型超音波検査機器
- 携帯型呼吸機能検査装置
- 携帯型骨密度測定機器
- 携帯型内視鏡機器(胃瘻確認用および嚥下機能評価用)
などの医療機器を揃えており、ご自宅にいながら医療機関と同等の医療を提供することが可能です。
Ⅲ.訪問診療ってどんな感じなの
訪問診療では定期的な訪問に加えて、患者様が体調を崩された時に患者様からご連絡をいただくことで臨時で訪問する「往診」も行います。
「急に熱が出て苦しそう。肺炎になってないかレントゲンを撮ってくれないか」
「自宅で転んでしまった。骨折してないかレントゲンで評価してほしい」
「息苦しそうだけど心不全が悪化していないか診て欲しい」
などといった急な事態でもご自宅にお伺いし、適切な検査・処置を行わせていただきます。また検査の結果、入院が必要と判断された場合には病院と連携を取り入院の手配をさせていただきます。
【提携医療機関】
- 横浜市立横浜市立みなと赤十字病院(主に内科的急性期疾患に対して対応いただいております)
- 育生会横浜病院(肺炎などの急性期疾患のほか、慢性疾患や緩和ケアなども対応いただいております)
また当院では、医療的な行為だけでなく、時間の許す中でできる限り患者様とコミュニケーションを取っていきたいと考えています。通院が困難な患者様はどうしても対人の機会も少なくなりがちであり、寂しさや不安を抱えて毎日を送っています。私たちがうかがう事で、その寂しさを少しでも和らげる事ができればと思っております。
Ⅳ.訪問診療を受けたい方は
当院の訪問診療を希望される方は、下記までお問い合わせ下さい。
なお、次の情報や資料をお手元にご用意くださると、スムーズにお話を進める事ができます。
- 病名が分かる資料(紹介状、診療情報提供書)
- 飲んでいるお薬が分かる資料(お薬手帳など)
- 要介護度
- 現在のADL
- 主介護者(ご家族など)の状況
<問い合わせ先>
TEL:045-461-9749
FAX:045-489-3461
Email:info@yokohamahodogaya-clinic.com
Ⅴ.よくあるご質問
Q.内科・精神科以外は診てもらえませんか?
A.基本的には内科疾患・精神疾患の診療になりますが患者様は通院が困難なわけですから、医師として一般的で出来る範疇での診療は出来る限り対応させて頂いております。
例えば、よくあるご相談としては、皮膚トラブルや整形外科的トラブルがあります。いずれも程度が重度の場合は専門の先生に紹介させていただきますが、当院の訪問診療でも、
皮膚科的トラブル:白癬(水虫)の顕微鏡的検査や治療、かゆみや皮膚の荒れに対する治療、褥瘡の処置
整形外科トラブル:関節痛に対する処方や関節注射、レントゲン撮影
などは対応可能です。その他も出来る限り対応いたしますので、ご相談下さい。
Q.在宅での終末期の看取りはして頂けるのでしょうか?
A.人生の最期を住み慣れた自宅で迎えたいという希望を持たれる方は少なくありません。そのような方々の想いを叶えるため、当院では最期までご自宅で過ごしていただけるよう、出来る限りサポートしていきます。また癌末期の方なども対応させて頂いております。
Q.訪問診療を受けるには、どのくらいのお金がかかるのでしょうか
A.訪問の回数や持たれている疾患、使用している機材、保険の負担割合によって変わってきますので一概には答えられません。患者様の状況が分かれば概算でお答えできますので、ご連絡頂ければ幸いです。
Q.生活保護を受給していますが訪問診療を受けられますか?
A.全く問題ございません。診療させていただきます。
Q.交通費はお支払いしないといけませんか?
A.交通費は原則としては頂いておりません。
Q.来ていただく曜日や時間を指定する事はできますか?
A.ある程度の曜日・時間に関しては、患者様やご家族とご相談していきながら決めさせていただきますので、ご希望がある場合はおっしゃってください。ただ、他の患者様もいらっしゃいますので、完全に希望に添えない場合もございますことをご了承下さい。また時間もなるべく希望に沿うように努めますが、その日に急に具合が悪くなった患者様などがいらっしゃるとどうしても訪問時間にずれが出てしまう事はあります。こちらもご了承いただけると幸いです。
その他、ご質問がある場合はお気軽にお問合せ下さい。